こんにちは、いなみです。
私は第一印象で優しそう、いい人そうと見られやすいです。そのため、「他人を支配しコントロールする人」のターゲットにされることが多かったです。
その経験から気づいたことや、本で得た知識、カウンセラーさんから教えてもらったことを元に、彼らの特徴や彼らから身を守る方法を書いていきます。
私のように苦しむ人が1人でも減って欲しいと思います。
他人をコントロールしようとする人とは?
噛み砕いて言うと
「他人を傷つけ自尊心を喪失させることで思い通りに動かして支配したり、他人を見下して自尊心を得ようとする人」です。
もちろん、パワハラやモラハラまで至らない人もいます。単純でわかりやすいタイプと、かなりわかりにくいタイプがいます。
彼らは、最初はとても優しかったりユーモアがあったり、一見魅力的に見えるのです。
私が見てきた限りの特徴としては
・「あなたのため」と称してキツいことを言う
・アドバイスと称して相手を思い通りに動かそうとし、相手が応じないと怒る
・自分がうまくいかないと人のせいにする
・恩着せがましい
・外面は異常に良い
・実際以上に自己評価が高い
・自分の本音をはっきり言わない
・相手を見下す
・相手が失敗することを望んでいる、相手を貶める
・自分が失敗するのは極度に恐れている。失敗を失敗と認めない
・発言と行動が矛盾している
・自己愛が強く他者への愛情が欠落している。「誰かのことを好きな自分が好き」
などです。
全て当てはまっていなくても、このようなタイプである可能性はあります。
ターゲットに対しては威圧的な態度やぞんざいな扱いをしますが、ステータスのある人や目上の人には礼儀正しく「いい人」です。
彼らの卑怯なやり口
彼らのやり口を書きます。
自分より立場が弱い相手、おとなしそうな相手、自分の要求に応じてくれそうな相手をターゲットにします。
そして、最初はとても優しいふりをして近づきます。相手の心を手に入れたと確信したら、本性を表します。
①相手を傷つけつつ、最小限の報酬を与える
友達同士であれば
・気分によって無視したり、冷たくしたりする。自分の気が向く時だけ楽しく過ごす
・ターゲットが気に入らないことをすると怒ってもう口を聞かない等と脅したり、批判する。仲間外れにしようとする
・ターゲットの意見を聞かない。バカにする。
上司や先生であれば
・他の部下(生徒)よりも明らかに厳しく接し、みんなの前で叱責する
・理不尽なことを要求したり、些細な失敗で人格否定をする
・ターゲットが質問をしても「自分で考えろ」と言い、自分で考えて行動すれば「質問しろ」と言う等、矛盾した指導をする
恋人同士であれば
・連絡の頻度が少なくなり、尚且つ冷たくなる
・自分の都合のいい時だけ親密にしたがり、相手から親密さを求められるのは嫌がる
・相手の気持ちを尊重しない、相手がされて嫌なことを平気でする
・優しくしたかと思えばきっかけもなく冷たい態度を取るなど、態度が変わる
しかし、攻撃やぞんざいな扱いだけではターゲットが離れていってしまいます。
なのでたまにはターゲットに優しくしたり、ターゲットの小さな希望を叶えたりします。
そしてそれを、いかにも大層なことをしてあげたかのように言います。
自分の意見は正しくて大事にされて当たり前なのに、相手の意見は軽く見て、間違っていると思い込みます。
相手が自分にすることは当たり前なのに、自分が相手にすることに対しては「やってあげた感」を出し、恩を売りつけます。
②相手を否定し、相手のせいにする
相手を否定し自信を失わせることで、自分に従わせようとします。
自分がぞんざいな扱いをして傷つけているのに相手に「私が悪いんだ」と思わせて、酷いことをしても相手が離れられないように仕向けます。
【例えば】
相手の容姿をバカにするなど相手を傷つける発言をして、相手がやめてほしいと言えばこんなことを言います。
「でもそれが事実だから。事実を言って何が悪いの?」
「あなたがそんな外見じゃなければ、こんなこと言わない」
「あなたのために欠点を指摘してあげてるの」
などと言います。
(これは単純で分かりやすい例ですが、実際はもっと分かりにくくタチが悪いこともたくさんあります。)
そして、相手を批判しながら淡い期待を持たせます。
「あなたがもっとこうしてくれれば、私はあなたに優しくできるのに。」
「そんなふうに不満を持つなんておかしいよ。自分のことしか考えてないじゃないか。こっちは君のために色々してあげているのに…」
など。
相手は「自分が悪かったんだ」「自分が変われば相手も変わるはず」と期待し、彼らに喜んでもらえるように努力します。
しかし彼らは期待をもたせるだけで優しくするつもりはありません。
彼らは相手を見下して意のままにコントロールすることで自信を持ちたいのです。
見下している相手を尊重するなどプライドが許さないのです。
また、相手を尊重することで、相手が下手に自信を持ち自分の言うことを聞かなくなっては困るのです。
③相手が逃げられないように洗脳する
まず、外堀りを埋めます。
・他の友達との付き合いを制限する
・「あなたは性格が悪いから他の人には嫌われてる」などと吹き込み、孤立させる
・自分との関係を周りに話さないでほしい、と言う
・あなたの話は間違っているから、あなたが相談しても周りには相手にしてもらえないと思う等と言う
・周囲にもターゲットを助けないよう上手く仕向ける
こうして、周りに相談できない状況を作ります。
その上で、「あなたには自分の助けがないとダメ」と刷り込みます。
「私が友達やめたら、誰も友達いなくなるよ?」
「この会社でうまくいかなければ、どこに行ってもやっていけないぞ」
「君のような未熟な人を受け入れられるのは僕しかいない。僕と別れたら誰とも付き合えない」
などです。
自信を完全に失い孤立した相手は、本当は彼らには頼りたくないにも関わらず頼らざるを得なくなってしまいます。
彼らのターゲットになった人は、彼らといる限り永遠に自己否定を続けることになります。
彼らに傷つけられている、ひどいことをされていると感じながらも彼らから離れたら自分はやっていけない、と感じてしまいます。
そんな状況が続くと、やがて人は無気力になり逃げる気力すら失います。
よく「モラハラする男なんて早く別れればいいのに」「パワハラ上司がいるなら辞めればいい」と言う人がいますが、こういった洗脳をかけられているためにそれが容易ではないのです。
また、「自分が変われば相手も変わる」は彼らには通じません。
むしろ、彼らのために変わろうとすればするほど都合良く扱われるようになるのです。
逃げられなくても自分を責めないで
彼らのターゲットになってしまった方へ。
彼らは最初はすごく優しくていい人で、周りからの評判も良く、初期段階ではよほど注意深く観察していない限り気付かないのです。
気づかないうちに洗脳されているので、なかなか逃げられないのも無理もありません。
また、人は信頼している人が自分を攻撃したり支配しようとしているとは考えたくないもの。
何とか彼らのいいところにすがって「この人は私のことを思ってくれている」と思い込んでしまうのは仕方のないことです。
ですので、気付けなかった自分、逃げられなかった自分を責める必要はありません。
また、彼らのターゲットになった自分を責める必要は全くありません。
あなたには価値があり、あなたを大切にしてくれる人は必ずいるのです。
他人をコントロールしようとする人の心理
「誰からも認めてもらえない」と感じていて自信のない人
尊敬されていたい、自分のことを一番に優先してほしい、と感じている人です。
彼らは、とても自信がなく小心者で傷つきやすい人なのです。
誰かと自分を比べて勝つことでしか、自尊心を満たせません。
誰かを支配することで自分を満たそうとするので、支配している相手に執着しています。
支配する相手がいなければ、自分はただの「自信のない小心者で弱虫」になってしまうからです。
ところで彼らは、傷つけている相手に対して罪悪感はないのでしょうか?
わずかに「申し訳ない」という気持ちはあるのです。
しかし、それ以上に「相手に非があるから悪い」「仕方ない、自分は悪くない」という気持ちが勝ちます。
彼らは、自分が悪者になることをとても嫌います。
彼らのやり方は卑劣で恐ろしいことには間違いありません。
しかし、彼らのやり方はほとんどの場合詰めが甘いのです。
ターゲットにした相手の心を手に入れたと確信した途端に油断します。
冷静になれば、彼らのやり方の抜け穴に気付ける場合がほとんどです。
そのポイントをこれから書いていきます。
この人は「他人を支配する人」か?見分けるコツ
彼らに支配される時間が長くなるほど、気づきにくくなってしまいますので、知り合ってすぐから注意深く見極めてください。
長い間気づかずにいると、その分離れた時の自分のダメージが大きくなり、心の修復に時間がかかってしまいます。
まず、
「この人はとても素敵な人なのに、一緒にいるとなんだかモヤモヤする」
「楽しいはずなのに、なんだか傷つく」
そう感じたら危険なサインです。
自分の感覚は何より正しいものです。
あの人は自分を支配しようとしているよだろうか?…と疑った時は、思い切って自分の不安や傷ついた気持ちを伝えてみて相手の反応を見ましょう。
相手の反応が怖くても、勇気を出してほしいです。そもそも、相手の反応が怖いと感じる時点でその人は信用に足る人ではないのですが…。
あなたのことを本当に大切にしてくれる人なら、あなたの不安や傷ついた気持ちとしっかり向き合ってくれます。傷つけたことを謝り、そしてあなたのことを不安にさせたり傷つけたりしないようにしようとしてくれるはずです。
あなたのことを支配しようとしている人は、「自分が悪者にされた」「見下された」「こいつは自分の支配から離れようとしている」「面倒くさい奴だ」と感じ、あなたを責めたり無視したり、独自の理論で丸め込もうとしてきます。あなたの気持ちに寄り添ってはくれません。
いつでも、自分の気持ちをわかりやすく伝えることは大切なことなのです。
対処法
私の経験とカウンセラーさんからのアドバイスからいいと思うのは
「近づかない」
「第一印象が大事」
「肯定も否定もしない」
「おかしいと気づいたらすぐ離れる」
「執着されて離れられない場合は、権力のある人を味方につける」
です。
①近づかない
こういう人は最初のうちはすごく優しくていい人なので気づきにくいのですが、
ちょっとでも違和感を感じたらまず近づかないようにすることと、すぐに信頼せず安易に自分の情報を与えないことが大事です。
②第一印象が大事
第一印象で「こいつは支配できそうだ」と思われてしまうとそれを覆すことはかなり難しくなります。
我慢して我慢して、「やっぱりやめてほしいんだけど」と後になってから言うと
彼らは「裏切られた、下に見られた」と怒りを感じ、こちらが困るようなことや嫌がるようなことをして「こっちには力があるんだぞ!」とアピールしてきます。
第一印象で、いい人と思われないためには、なんでも肯定しないこと、自分の意見をはっきり言うことが大事です。
特に、「私はこういうことをされるのが嫌だ」「こういう付き合いがしたい」というのを知り合ってすぐの段階で伝えておくのが良いです。
彼らは、第一印象から「支配できそうな人」を嗅ぎ分けるのがとても上手いのです。
しかし、彼らも完璧ではありません。実際は気が弱くても優柔不断でも、「自分の意見をはっきり言える人」を演じれば十分彼らのターゲットになることを回避できます。
③否定も肯定もしない
プライドが高く内心自信がない人なので、少しでも否定されると恨みを持ち、執拗に相手を責めたり、遠回しに貶めようとます。
かといって何でも肯定をすると、「この人は自分のことを尊敬し何でも受け入れてくれる」と思われてターゲットになってしまいます。
なので一番いいと思うのは「肯定も否定もしない」
褒めたり受け入れたり認めたりせず
そうなんだねー
へぇーなるほど
よかったねー
等、肯定も否定もしない言葉で対処するのが無難だと思います。
「あなたのターゲットにはならないけど、敵でもないよ」というスタンスです。
「何でもかんでも肯定しない」というのは、こういった場合ではなくとも自分を守るために大事なのです。
④おかしいと気づいたらすぐ離れる
少しずつ距離を取っていく…というやり方は残念ながら彼らには通じません。
彼らは、ターゲットが離れていくことに敏感だからです。ターゲットが離れていくと感じると、距離を詰めてきます。
まず、周りの人(できれば、彼らと接点がない人)に味方になってもらい、何かあったら助けてもらえるようにしておきます。
彼らに下手な言い訳は通じないので、付き合いをやめたいということをはっきり伝えるのがベストです。
嫌なことは嫌と言ってもいいと、私は思います。
むしろ言わないと相手に付け入る隙を与えたり、心にしこりを残します。
ただ、彼ら自身を否定するような言い方はやめましょう。
彼らのことを責めず、離れたい理由はわかりやすく具体的に。
彼らが急に優しくなったりあなたを責めたりして引き留めようとしても揺らいではいけません。それが彼らの作戦だからです。
言いたいことを言ったら、彼らが何を言っても「ごめん、もう付き合うつもりはない」と言います。
また、感情的に伝えてしまうと後悔が残ったり、思わぬトラブルになったりします。
まずは冷静になり、逃げ道を作ってから(何かされた場合に逃げられる場所や相談できる人を作っておく)伝えるのがベストです。
⑤執着されたら、権力のある人を味方につける
こういう人は権力のある人に弱く、そういう人には逆らえません。
具体的には警察、弁護士です。
執着され離れられない場合は、そういう人から直接注意してもらうのが安全かつ最も有効です。
もしそういう知り合いがいなくても、バレない範囲の嘘でいいので「私のいとこが警察だから、その人に相談する」と言います。
(友達に警察や弁護士のふりをしてもらうのはやめましょう。法に触れる可能性があります)
もしあなたが学生で相手が友達なら、先生に相談して先生から言ってもらうのも手です。
彼らは実際はとても小心者。
堂々と悪事を働くことはできません。
警察、弁護士が知り合いにいるというだけでも近づけなくなります。
脅してくる割には、権利ある人の力をちらつかせるとあっさり引くことがほとんどです。
最後に
私の経験談から思ったこと、カウンセラーさんからのアドバイスを元に書いてみました。
彼らの被害に遭った方に伝えたいことがあります。
「ターゲットになる人にも非がある」と心無いことを言う人もいるでしょう。
しかし、ターゲットになる人に非はないのです。ただ、彼らの見分け方や回避方法を知らなかっただけです。
彼らと関わらない限りそれは知り得ないので、仕方のないことです。
どうか、自分を責めないでください。
あなたの傷ついた気持ち、大切にされたい気持ちは正当なものです。
お読みいただきありがとうございました^^
「他人を支配する人」についてより詳しく書きました。
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